任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2」が2025年4月2日に開催された「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2 – 2025.4.2」で正式に発表されました。初代Nintendo Switchから約8年ぶりのアップデートとなるこの新ハードは、スペック向上や新機能の追加、そして独自の周辺機器で注目を集めています。
スペック:パワーアップした次世代機
Nintendo Switch 2は、初代Switchのコンセプトである「自宅でも外でも遊べる」を継承しつつ、ハードウェア性能が大幅に強化されています。主なスペックは以下の通りです:
- グラフィック性能: NVIDIA製の最新GPUを搭載し、DLSS(Deep Learning Super Sampling)とレイトレーシングに対応。任天堂によると、初代Switchと比べてグラフィックパフォーマンスが約10倍向上しています。これにより、4K解像度での出力(ドック接続時)や最大120FPS(4K出力時は最大60FPS)の滑らかなゲームプレイが可能に。
- ディスプレイ: 本体サイズが若干大きくなり、画面は有機ELディスプレイ7.9インチを採用。解像度は初代の720pからフルHDの1080p(携帯モード時)までアップしたので、より鮮明な映像が楽しめます。
- 処理速度: データの読み書き速度が向上し、ロード時間が短縮。ゲームの起動やシーンの切り替えがスムーズに。
- 新機能: Joy-Con 2に搭載された「Cボタン」による「ゲームチャット」機能が追加。最大12人でのボイスチャットや4人での画面共有・ビデオチャットが可能で、オンラインでのコミュニケーションが強化されています。

初代Switchのソフトもほぼ互換性があり、パッケージ版・ダウンロード版ともに引き続き遊べる点はユーザーにとって嬉しいポイント。ただし、一部非対応のタイトルもあるとのことです。
販売開始時期:2025年6月5日発売
Nintendo Switch 2の発売日は2025年6月5日(木)に決定しました。価格は以下の通り発表されています:
- 日本語・国内専用版: 49,980円(税込)
- 多言語対応版: 69,980円(税込、マイニンテンドーストア限定)
- マリオカート ワールド セット: 53,980円(税込、2025年12月末までの期間限定生産)
発売に先駆けて、日本では幕張メッセでの体験会が予定されており、Switch 2の魅力をいち早く体感できる機会が設けられます(ただし、参加抽選はすでに終了)。
予約対象者:条件付きの抽選販売
Nintendo Switch 2の予約は、転売対策として厳格な条件が設けられています。特にマイニンテンドーストアでの抽選販売は以下の条件をすべて満たす必要があります:
- プレイ時間: 2025年2月28日時点でNintendo Switchソフトの累計プレイ時間が50時間以上(体験版や無料ソフトは除く)。
- Nintendo Switch Online加入: 応募時点で累計1年以上の加入実績があり、応募時も加入していること。ファミリープランの場合は利用券購入者のみが対象。
- 地域設定: ニンテンドーアカウントの「国/地域」が「日本」に設定されていること。
マイニンテンドーストアでは、2025年4月4日から第1回抽選販売の応募が開始され、4月16日午前11時まで受付中です。当選者にはメールで通知され、今後も継続して抽選が実施される予定。一方、全国のゲーム取扱店やオンラインショップでは、4月24日以降に順次予約または抽選が開始されます。
この厳しい条件に対し、SNSでは「転売対策が鉄壁」「予約条件強すぎ」と話題に。一部のユーザーは条件を満たせず、店舗予約に頼るしかない状況です。
付属品:専用周辺機器が充実
Nintendo Switch 2には、専用の周辺機器が用意されており、初代Switchのものとは一部互換性がありません。主な付属品と周辺機器は以下の通りです:

- Joy-Con 2: 上下スライド式からマグネット+端子で着脱する方式に変更。右側のホームボタン下に「Cボタン」が追加され、ゲームチャット機能に対応。ジャイロ操作やマウス機能も強化され、FPSゲームなどに新たな操作感が提供される。
- Proコントローラー: 黒と白のデザインで、背面にGL・GRボタン、前面にヘッドホンマイク端子を搭載。高い操作性と快適さを追求。
- カメラ: 別売りで発売日同日にリリース。ゲーム内で「カメラプレイ」が可能になり、例えば『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』ではミニゲームにチャット参加者が登場する仕掛けが。
- キャリングケース: Switch 2専用設計で、本体の大型化に合わせたサイズ感。
マイニンテンドーストアでは、本体抽選当選者を対象にこれらの周辺機器も販売予定。ただし、在庫数は未定で、早めのチェックが推奨されています。
SDカード:新規格「microSD Express」採用

Nintendo Switch 2では、外部ストレージとして従来のmicroSDカードではなく、新規格のmicroSD Expressカードが採用されました。主な特徴は以下の通り:
- 高速性能: PCIe3.0インタフェースを採用し、最大985MB/秒の読み書き速度を実現。ポータブルSSD並みの性能で、Switch 2のスペック向上を支えます。
- 互換性の注意: 初代Switchで使えた通常のmicroSDカードは非対応。データの移行はオンライン上で行う必要があります。
- 品薄問題: 発表後、microSD ExpressカードがAmazonなどで売り切れ続出。転売ヤーによる買い占めで価格が高騰しており、公式ライセンス商品の購入が推奨されています。現在、任天堂の公式ストアにて格安での予約販売が開始されています。
任天堂は専用カードも用意しており、ゲーム取扱店での販売が予定されています。慌てて高額な転売品を買わないよう注意が必要です。
その他の注目トピック
- ローンチタイトル: 発売と同時に『マリオカート ワールド』『カービィのエアライダー』『ダスクブラッド』などがリリース予定。特に『マリオカート ワールド』はセット商品として人気を集めそうです。
- アクセシビリティ: 文字サイズやボタン割り当ての変更など、幅広いユーザーが遊びやすい設定が追加。
- 転売対策の評価: 抽選条件の厳しさから「転売ヤーが手を出しにくい」とSNSで称賛の声が上がり、トレンド入りするほど話題に。海外勢からは、多少批判の声も聞こえてきました。
- 体験会のレポート: 試遊レポでは、60fpsと120fpsを見分けるミニゲームや、Joy-Con 2の斜め持ちでの照準操作が話題。新しい遊び方が期待されています。
まとめ:期待が高まるNintendo Switch 2
Nintendo Switch 2は、スペック強化と新機能を備えた次世代機として、2025年6月5日の発売に向けて大きな注目を集めています。予約のハードルは高いものの、転売対策が功を奏し、真のファンに届く可能性が高い設計が好評です。周辺機器やSDカードの準備も必要ですが、初代Switchの資産を引き継ぎつつ進化したゲーム体験は、多くのプレイヤーを魅了することでしょう。発売日が近づくにつれ、さらなる情報に期待が膨らみます!